開発秘話

子育て経験を生かして
この商品の生まれたきっかけは、自分の子育て経験からです。
わが家は毎朝ヨーグルトを食べるのですが、3人の子どもたちが小さかったころ、カップの底の食べ残しを毎回「あつまれ~あつまれして」と言われていました。一番忙しい朝。苦ではないにしても保育園への送迎~出社を控えた自分は小さなストレスを改善したいと考えました。
“一度でいっぺんにかき集めるには?”というズボラな希望をもとに、スプーンの先端3面を板のように平たくしてみたのです。試行錯誤の結果、今の商品が完成しました。最終的にできた先端は完全な直線ではなく、微妙に湾曲している形状になりました。お椀などにも対応するためです。おかげでこの11年間、わが家はヨーグルトをスッキリきれいに食べられています。

フォークに溝を作ったら?
麺がつるつるこぼれて口へ運ぶことができず、うまく食べられない様子をよく見かけていました。
先端に凹凸があるフォークを試しましたが、麺を固定することはできませんでした。子どもが自分の手首を自由自在に動かすことは、大人が考えているよりもずっと難しいようです。
麺が引っかかる溝を作る。その結論を出してからはひたすら実験に没頭しました。溝の深さ、個数、形、微妙な角度。試作は100を超えました。
素材にもこだわりました。子どもの成長は早く、手もどんどん大きくなります。しかし物への愛着も忘れてほしくない。口に入る部分は、衛生的な素材がいい。たくさんのこだわりを元に、素材はステンレスに決まり「ようやく完成か!」と思われました。
子どもは食べ物と一緒にフォークまでモグモグし、舌で舐めます。ステンレスの細かい溝の奥の奥まで丸く研磨しないと、ケガをしてしまうことに気が付きました。カトラリーでケガをするなんて、絶対にあってはならない。でも細かい溝の奥まで研磨するには特別な技術が必要でした。
世界中の技術を持つ会社を探し歩き、長い時間をかけてようやく日本屈指の金物産業の町「新潟県燕市」でこの特別なフォークが完成したのです。

新たな取り組み
ANAとのコラボ企画で、ホノルル便にご搭乗いただいた方に、ハワイ到着前からリゾート気分を感じていただける楽しいプレゼントを用意しました。フライングホヌ(ハワイ便の飛行機にはウミガメのかわいいイラストが入っています)という飛行機のアイコンがついたフォーク&スプーンを、お子様ランチを食べたお子様にサービスしました。
飛行機・乗り物が大好きなお子様にぴったりの企画で、社内もかわいいかわいいと大盛り上がり!
デザインチーム・生産チームはこの曲面にイラストを印刷するのが大変難しく、いつも以上に大変だったそうですが…。

「強くて軽い」を求めて
保育園などの施設で使われているカトラリーは、耐久性・軽さ・持ちやすさ・使いやすさが求められます。
耐久性なら、オールステンレス素材!……でも、平たいと持ちにくい……じゃあ持ち手を太くしよう!……やっぱり素材的に重たくなるからダメなのでは?……軽くて丈夫なプラスチック製にしよう……すると耐久性が無くなるから長く使えない!……という堂々巡りを繰り返していました。すべて叶えるのは難しいかなと思われたとき、協力会社が取り扱っている中空構造のカトラリーからヒントを得て、「一緒にオールステンレスの中空カトラリーをやってみよう!」ということになりました。
2019年、保育園や幼稚園の子どもたちに長く使えるオールステンレスのフォークとスプーンを使ってほしい、という思いが実現しました。
施設での用途はもちろん、贈答用としても美しいシンプルな仕上がりで、お子様だけでなく大人の方もストレスなくお使いいただけます!

自治体とのコラボ
茨城県境町と提携を結び、子育て応援活動もしています。出産のお祝いに「名前入れステンレススプーン&フォークセット」か「育児セット」のどちらかをプレゼントしています。道の駅に入っているレストランでは、来店したお子様にフォークとスプーンをお使いいただいています。お近くにお立ち寄りの際は、ぜひお試しいただければ幸いです。形状と技術、安全性には自信を持って臨んでおります。

選択に自由を
COMING SOON!